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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
「我が校にスパイを送る組織はいくらでもいる」
「…!? 違います!わたし、スパイなんかじゃ…っ」
「信用ならんな」
もはや彼女の失言はとりつくろえない。
情報とは、このボディーガードの世界において重要な武器であり弱点だ。
入学したての生徒が手を出していいものではないのである。
「…思ったより深刻な話かもしれん。君はここで待っていなさい。上の者に報告してくる」
「待ってください!わたしは本当に…──ッ」
──バタン
ミレイの呼び止めは聞き入れられず、三人の大人達は彼女の処分を決めるために部屋から出て行った。