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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
「…そんなに助かりたいんなら、そこに這いつくばって…──俺に、頼んで……みたら?」
「──…!?」
ゆっくりと発せられた彼の言葉に、耳を疑う。
こちらの焦りを意に介さず、腰をずらして椅子に座る男は手と足を組んで悠々としていた。
「助けて…くれるんですか?」
そもそも何の関係もない彼に助けることが可能なのか。それを疑問に持つことすら許さないのは、男が全身から醸し出す不動の自信だ。
しかしそうは言っても…
“ 這いつくばる…!? ”
彼の言っていることはかなり非情だ。
こちらが危機的状況にあるのを踏まえた上で、遊んでいるに違いない。