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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
「さっきと言ってることが違います!」
「五月蝿い…!!」
ミレイが声を張ると
溜め息とともに顔をしかめられた。
「助けてほしいなら、って言ったじゃない!」
「確かに言った、…だが──助ける義理はない」
「そうですけど…っ」
「……チッ」
このままだと話を終わらされてしまうので、必死なミレイは彼の腕を掴んで揺らしていた。
「揺らすな……っ」
「お願いします…!! ここを切り抜けないと、本当に退学にされてしまう…っ」
「俺には無関係だ。…ダルい」
「そんなこと言わないで…!」
彼に少しでも良心があればと願いながら…
だが、どれだけ訴えても、男は力なく揺さぶられているだけだった。