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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
「わたしはここから追い出されても…ッ 帰る場所なんて、ないの…!!」
「……?」
「ここ以外に、夢なんて…──ッ」
スパイ疑惑で退学になったりしたら、もう二度と…ガードマンになることができなくなる。
夢が途絶える。
亡き母に誓った、約束が───。
「……夢とか、ハッ…笑える」
「…っ…どうして笑うの…!?」
この時彼は、嘲るような見下すような…それでいて、どこか切ない笑みを口許に浮かべていた。
「五月蝿いうえに…癪( シャク )に障るな、あんた」
.....
ミレイがもう一度、助けをせがもうとした瞬間
部屋のドアが開き先ほどの男達が戻ってきた。
「どうした?何があった」
「…あ、これは…っ」
男の腕に掴みかかるミレイを見て、職員達は何事かと聞いてきた。