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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
夜、ここLGA学園が完全に明かりを落とすことはなく、東方には赤レンガの街並みが幻想的に浮かび上がっていた。
図書館前の広場は足元が点々とライトアップされ、暗がりの中に道を示している。
あまり芝生を踏まないようにという意図なのであろうが、だが…前を行くこの男は、道を無視して構わず歩いていた。
「……」
彼は前方にある花壇に気付いているのだろうか。
ミレイはその後ろ姿を見守っていた。
すると、案の定──
ガツッ
「──…っ」
やっぱり…!!
花壇の段差につまずいて、男は芝生の上に俯せに倒れてしまった。