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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第12章 もっと深い トコロ で

「でも女の子の怖がる顔は、可愛いから…スキ」
胸のラインから首筋を上がった銃口が、ミレイの顎をくいと持ち上げる。
顔をあげざるを得ない彼女とスミヤの視線が絡み合った。
「フフ…いいねぇ」
ガチガチ..
ミレイの歯が細かく音を立てている。
どう考えても、中に銃弾が入っているとは考えにくい。冷静に分析する余裕があったなら気付いただろうに、彼女はそこまでの考えが回らなかった。
そして、突きつけられた凶器と同じくらいに怖いのは彼の瞳──。
澄んでいた蒼色が熱っぽく変化していく…。
まさにこれが彼の本性なのだと
認めざるを得ない。
「こうやって無防備な状態になって初めて、君の本当の姿も…さ、出てくると思うよ?」
「どうして…ッ」
「言ったでしょ?愛してるって──。ちゃんと愛してあげる。全てをさらけ出した君をね」
愛してる……?

