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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第12章 もっと深い トコロ で

《 嫉妬するくらい愛してる──…ってこと 》
あの言葉…
嬉しかった、のに
「スミヤさんは…!! 誰が相手でも愛してるなんて言うんですか…」
「誰でもなんて失礼だね。相手はそれなりに選んでいるさ」
「同じことです!」
「…変かな」
スミヤは銃口を彼女の首元まで下ろす。
長い銃を器用に操りながら、一番上のシャツのボタンを──ピンと弾いた。
外されたボタンは横の壁まで飛んで跳ね返る。
彼は続いて二つ目のボタンも
三つ目のボタンも…銃口を使って飛ばしていく。
「確かに法律的に考えれば、愛を囁くのはひとりの人間が好ましいかもね」
僕はそれに違和感しか感じないけれど。
「ひとつより沢山のほうが良いに決まってるのに」
四つ目のボタンまで外されてしまったミレイのシャツからは、鎖骨と、ささやかな膨らみを包む白色の下着が覗いていた。
ボタンが飛ぶたびに目を閉じて震えながら、ミレイは徐々に胸元が露にされ外気に触れるのを感じていた。
「数だけ増やして質を気にしない輩がいるから否定されるんだ……。ほら、僕は」
そんな彼女の表情を楽しんだ後
スミヤは首を傾げて唇にキスをする。
「ひとつひとつを、おろそかにしない…」
軽いキスを追うかたちで、丁寧に二人のそれを重ねると…
彼女の息継ぎに合わせて舌を差し入れた。

