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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第13章 逃走

「あの家は、…変なの」
「……っ」
え、お化け屋敷でしたとか、そういう意味?
「このままだと変になりそう…。おかしく、なりそう…!!」
何を思い出したのか。
ミレイは肩を震わせていた。
それでもなんとか浮かべた笑顔で、これ以上彼に心配をかけないようにふるまう。
「やっぱり、…今日はあの家に帰れないや」
「はぁ?でも夜になったら」
「いいよ…公園とか綺麗だし。屋根がなくても生きていける筈だから」
「そうは言ってもさ…っ」
「平気!」
無理に気丈にふるまっているのがバレバレ。
話を切り上げて立ち去ろうとする彼女を…
“ ぜったい平気じゃないだろっ ”
ナツは放っておけない。
「公園で寝るくらいなら俺の部屋に…──!」
「……え?」
「…ぇ?は、いや、…だからさ…ッ」
うわあああ
なに言い出しちゃってんだよ俺はああ!
───

