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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第13章 逃走

ミレイが見回した彼の部屋は、いわゆる「学生寮」のイメージそのまま。
色味はモノトーンで男性らしく
備え付けの家具も使い勝手が良さそうだ。
それにそこそこ広い。
「クスッ…。思ってたより片付いてる」
「た…ッ…たまたまな!」
「どの部屋も同じ感じなの?」
「カーテンもラグもまるっきり同じ。少なくとも隣の部屋とはさ」
「ふーん」
「ま、男は別に…そこまでこだわらないから」
家具も壁紙もカーテンも全てが用意されているのでみんなが同じ部屋。
けれど大抵の寮生は、ラクでいいからと気にしていない。
「枢木さんの部屋はどんな感じ?」
「広くて、綺麗よ。家具の雰囲気も可愛いから…たぶん、わざわざ用意してくれたのかな」
「へぇ~、いいじゃん」
「それにお風呂は露天風呂なんだよね…っ」
「はっ?旅館かよ!」
やっぱり普通じゃないよね?
そう問うミレイに、ナツは激しく同意した。

