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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第3章 その暴君、天才につき
───ガシャン!!
「──…!?」
その時、鋭い音が食堂に響いた。
生徒同士の会話で賑わっていたその空間も、音の周辺だけさっと静かになる。
ミレイが振り向くと、食堂の床に割れた皿と料理が散乱していた。
誤って落としたのだろうか
普通にそう見えたのだが、どうやら…様子がおかしい。
皿を落とした当人であろう男は、床ではなく厨房を真っ直ぐに見ている。
そして男の周りの生徒達は、蜘蛛の子を散らしたように離れていった。