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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

「久保山ナツくん、で、あってる?」
「…ぇ、なんで俺の名前…!?」
「ミレイの交友関係くらい調べてあるさ。─…というわけだから…彼女の居場所を教えて」
「……っ」
ナツは青ざめた。
「俺の部屋に隠しています」なんて言えるわけもなく…。
そもそも、彼女が東城家に帰りたくない理由も明らかでない今、東城スミヤを信用できない。
…というか
初対面の自分を名指しで来た時点で、既にコワイ。
「俺はべつに…知らないです…」
彼はしらを切る作戦でいくことにした。
「知らない?」
「はい…知りません」
「……」
スミヤの顔から笑みが消える。
どういうわけか、ナツが彼女を隠していると勘づかれているのは明白だ。

