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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

“ なんでバレてるんだ…!? ”
人目を警戒して、わざわざ別行動でロビーに入ったというのに。
「本当に…知らないの?」
「し、知らないっす…」
目をつけられている心当たりは無いが、とにかくナツは最後までとぼけると決めた。
「じゃあ俺、失礼しますっ」
詳しく聞かれる前にさっさと寮に戻るのが賢明だろう。
彼が横を向いた時
「行かせないよ」
スミヤはその行く手を、足を上げてふさいだ。
「ひぇ‥っ」
スミヤに蹴られて自販機が揺れる。
「…フフ…そっか…」
「…!?」
「知らないんじゃあ仕方がないよね…」
スミヤは自身の胸元にゆっくりと手を運んだ。
「……っ」
まさか─内ポケットの短銃を使うつもりなのか…!?
「いゃ…俺は、本当になにも…!!」
「…なに、怯えてるんだい?」

