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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

ナツが顔をひきつらせる。
スミヤは、ジャケットに収まった短銃
──ではなく
ネクタイの結び目に指をかけた。
「─…へ?」
「…聞き方を変えるよ」
きょとんとするナツの前で、そのままネクタイを緩める。
「君の部屋番号を教えてくれない?…ナツくん」
「…な…なん で?」
「なんでって…クスッ、──…わからないの?」
ネクタイを緩めてシャツのボタンを数個開けたスミヤは、両手を自販機に突いて彼の逃げ道を奪う。
「…外でヤるにはまだ寒いでしょう?」
「は!? な…ッ…」
「案内してよ。君の部屋の…ベッドに、さ」
スミヤの言葉と状況を理解したナツは
その手からミルクティーの缶を落としてしまった。

