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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第3章 その暴君、天才につき
「見苦しい言い訳はいらねぇ。──…で?この失態をどう埋め合わせる気だ」
「…っ…あ、…急いで…代わりを…!!」
震える手で横の皿を手にした
可哀想に…カタカタと音を立てている。
だが男はさらに追い討ちをかけた。
「当たり前のこと言ってんじゃねぇよ。…ほら見てみろ、《 お前のせいで 》床が汚れた」
「……!!」
「さっさと綺麗にすれば?」
「はい!…ッすぐに!」
火がついたように厨房から出て来て、男の足元に膝をついた彼女を
口の端で嘲笑う。
「そんな紙で拭いたところで間に合うかよ」
ダスターを何枚も用意して、こぼれた料理をかき集める彼女は、男の言葉に動きを止めた。
「お前が着てるそのエプロン使った方が、早いと思うけどな?」
「……っ」
「それでも足りないなら……お前のスカート破いて雑巾に変えてやろうか。…あ?」
........
「あいつ……!!」
一連の様子を見ていたミレイは、もう我慢の限界だった。