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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第16章 Mission.2 ~ 逃避せよ

カルロに連れられて入ったのは、古風な装いの店だった。
「いらっしゃい!」
厨房からおじさんの声がかかる。
他の客の姿は見当たらない。
奥にある座敷席に向かったカルロは、あぐらを組んで座り壁にもたれかかった。
離れられないミレイも隣に座るしかない。
「カルロさんか!久しぶりだねえ」
「ふん…。この店、まだつぶれてなかったんだな」
「ひでぇ冗談だ」
エプロンを着けたおじさんが、カウンター越しに話しかけてきた。
カルロはここの常連客なのだろうか。
「それより女の子を連れてくるったぁ、こんな奇跡も起きるもんだ」
「…手錠をはめられた。…しかたなくだ」
「へぇ~、そりゃファンキーな子だな」
「…こっ、これには理由が…//」
一から説明するのは長くなるのでやめるが、せめて誤解を生まないように伝えてほしいものだ。

