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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第16章 Mission.2 ~ 逃避せよ

----- えー、二人ともお疲れ様!
「ッ─…何?…何?」
無線から聞こえているのは、担当の指導官の声だった。
どうしたんだろう。
ミッション終了まで、まだ一時間ほどあるが。
----- 実はだね
これ以上 高価な彼等を壊されては困ると
上層部から泣きつかれてしまったのだ
よって今をもって、ミッションを完了とする
“ ミッション完了…?これで、終わり? ”
たかが授業で、高価なアンドロイドを何体も破壊されるのは割りに合わないと思ったのだろうか。
これは予期せぬ結末だ。
ミレイが驚いていると、二人を繋ぐ手錠のロックが外れた。
カチ....
「取れた…っ」
無線の声はそのまま続く。
----- なんにせよ、君達の逃走は素晴らしかった
しっかりと加点させてもらうぞ
学生ID 1K1036…枢木ミレイ
学生ID 5G3637…東城カルロ
ミッション成功だ ────プツ…
ピピ…
無線の音はそこで途切れた。
ミレイはそれを耳から外し、カルロに知らせようとする。
「カルロさん聞こえていましたか?ミッション成功だって…──」
「……枢木…ミレイ…!?」
「──?」

