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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第3章 その暴君、天才につき
17歳なら、年下ということになる。
「だってLGAに入るには高等科を卒業することが必要でしょ?その歳でここにいるのは変だわ」
「ハルト様が入学したのは1年前だから…えっと、つまり──…2年分を高校で《 飛び級 》してきたんだって」
「……!?」
飛び級…!?
高校3年分の勉強を1年間で習得し、さらにLGAの試験を突破してきたというの?
「なら銀バッジも、たった1年で…!?」
「…ふふ、ほらね、天才でしょ?」
口で言うのは簡単だが
それは天才どころの騒ぎではない。
そんなありふれた言葉でまとめるのが不釣り合いにすら思えてくる。
この学園における銀バッジとはそういうものだ。