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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第17章 留守番

これでは全然、お礼を言えた気になれない。
.......
「ふーん、これはまた珍しい組み合わせだね」
「……!?」
ソファに寝ころぶカルロと
その横に立つミレイ
そこに加わったのは、きっちりと仕度( シタク )を整えた──次男のスミヤだった。
「スミヤさん…!」
「おはよう、可愛いワンピースだね?君は授業に行かなくて大丈夫なのかい」
「今日は日曜なので…っ」
「そう」
白シャツに黒いジャケット。革手袋をはめたスミヤは、和装の時とは雰囲気が変わる。
彼の柔らかな雰囲気にそぐわない、硬派な服装だ。
スミヤは二人に近付いて、ソファの背もたれに腰を下ろした。
「寝起きの君も素敵だ。少し重たそうな瞼が…なんとも言えないね、襲いたくなるよ」
カルロの手前だというのに、彼は彼でいつも通りにふるまってくる。

