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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第17章 留守番

「生意気さは相変わらずだな」
ミレイがスープの具材を掻きまぜる様子を眺めながら、水を片手にハルトは立ち去らない。
“ 早くどこかに行ってよー…っ ”
ミレイは彼のことなんて気にしていないように装いながら、不機嫌になって絡んできたらどうしようかとビクビクしている。
今は料理中だ。
邪魔されたら台無しに…。
「 ハ、無視かよ。─…ん?これは…」
「…?」
「いいもん見つけた」
彼女の反応の薄さが面白くないハルトは、持っていた水を冷蔵庫になおす──
すると
冷蔵庫の中に何かを見つけて、ニヤリと顔に笑みを浮かべた。
ミレイは嫌な予感がした。
彼のその笑顔は、どう見ても悪いことを考えている顔だ。
「なに?なに?…っ、何を見つけたの」
「…ン、いいもん」
「それって…!?」
ハルトは冷蔵庫から白い箱を取り出す。
その中身をミレイは知らない。

