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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第17章 留守番

「そもそも、いったい何を…──」
彼は何を入れたのだろう
「……何だろう、これ」
ミレイは鍋の中を見た。
白い箱から出てきたのは、やっぱり白色の塊で。
スープの熱で溶けてきている。
“ バター?じゃないよね… ”
正体不明の食材(冷蔵庫にあったのならせめて食材なのだろう)
ミレイは静かに睨んでいた。
「──…もしかして」
幽かに鼻をかすめた、甘い匂い
「これ…っ…チーズケーキ?」
「お、当たったじゃねぇか」
ハルトは空になった箱をそのあたりに放り投げて、愉快そうに笑っていた。

