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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第17章 留守番


そして、その手もすぐにシンクから滑り落ちる。

パシ──

落ちた片手はハルトの手が受け止めた。


「‥ハァ‥ハァ‥‥」

「気持ちよかったろ」


彼に体重を預けるかたちで、ミレイは背後のハルトに寄りかかっていた。


自分の手を受け止めたハルトの指は、ねっとりと湿っている。


「負けを認めろよ…!もっとして欲しいって、俺に言ってみな」

「………っ」

「チ…可愛げのないお嬢さんだな、相変わらず」


何を言われても口だけは降伏しないミレイ。

そんな彼女の態度に舌を打ち、ハルトはやれやれと立ち上がる。


キッチンから出ようとはせず、調理台の横の食器棚に背を預けた。



料理途中の鍋に目を向け


「ここに女が立っていると…──」


ぽつりと呟く。



「無性に襲いたくなるのは、何なんだろうな?」


「…ハァ…、ハァ…?」



崩れたままのミレイは息を乱したまま、彼は何を言い出したのかと不思議に思った。



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