この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第18章 not genius, but....

キッチンで料理をしていたわたし。
たまたまそこに現れた彼は、物珍しそうにこちらを眺めていた気もする。
“ あの後ハルトくんは…、出来上がったご飯を黙って食べていた ”
旨いとも不味いとも言わず
それでも食べていた。
他の誰にも食べさせてはいけないと、わたしに念を押して──。
「……!」
そして
自室に向かう途中にリビングを覗いたミレイは、中のソファにハルトが座っているのを見つける。
足が止まる──。
今までなら迷わず部屋に逃げ帰っただろう。
しかしどういうわけか、この時のミレイはそこに立ち止まっていた。
「──…お前、また覗きか」
彼女の気配に気付いたハルトは、リビングから声をかけた。
「心配しなくても女連れ込んでねぇし、…お前を襲うほどヒマでもねぇし」
「……っ」
「さっさと来いよ」
見つかっては仕方ない。
逃げるか、言う通りにするか…。
彼女は部屋に入ることを選んだ。

