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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第18章 not genius, but....

「これって教科書?」
「違う。ラテン語で書かれたのを家の書庫からテキトーに持ってきただけだ」
「え…、この家には書庫があるの!? 」
「書庫ぐらいあるだろ普通」
本好きなミレイは、その情報に目を輝かせていた。
書庫があるのが普通なのかは置いといたとして…(露天風呂を持っていることを考えると、驚くほどでもないのだろうか)
入学早々に閲覧禁止の場所に入った罰として、図書館への立ち入りが許されていないミレイなのだ。
書庫、なんて魅力的な事を聞いてしまっては、黙っていられない。
「そこはわたしも行っていいのかな…」
「勝手にすればいいだろ」
「嬉しい!」
「……ッ?」
素直に喜んだミレイはソファの上で少し跳ねる。
なんでそこまで彼女が喜んでいるのか理解できないハルトは、眉をひそめつつ手にしていたペンをノートの上に置いた。

