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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第19章 気になるひと

仕方なく、カルロは男達に説明することにした。
「このビルのセキュリティコンピューターは、外部からハッキングされている…」
「ハッキング!? いったい誰がそんな…っ」
「──…あんたを殺したい奴、だろうな」
「…!!」
当然の事実を突きつけるカルロは、いつもと変わらないスローな口調だ。
死の恐怖で顔を引きつらせる目の前の男を、思いやる素振りもない。
「…そうとう怨まれてるみたいだな?あんた」
「それは…ッ…仕方のない事だ!会社を成長させるためにはきれい事ばかりしていられない!」
「べつに、興味ないけど」
「…私は殺されるのか…!?」
「──…」
カルロのスーツの裾を掴みながら男が問いかける。
振り返ったカルロはその手をはらい
感情のない声で静かに答えた。

