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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第20章 猫と、彼の闇

カルロの手には…まだ
自身が締めた小さな生き物の、その首の感触が残っていた。
「…っ」
右手をひらき、自身の指をまじまじと見つめたカルロは微かに身震いする。
それを彼女に気付かれぬよう──
カルロは急いで背を向けた。
「…また…ッ!!」
また、彼はこうやってわたしを避ける
遠く突き放して、寄せ付けない
“ 酷い…!! ”
許せなかった
ひどく悲しかった
「──酷い!!」
「…は…!?」
混乱に混乱を重ねて──
彼の突き放した態度がそれに拍車をかける。

