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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第21章 兄弟喧嘩

「待って!こんなことやめて!」

ミレイは今から行われようとしている行為を受け入れられない。

だがハルトの手は止まらなかった。

羽織っていたカーディガンを肘まで脱がされ、淡い紫色のシャツのボタンを外されていく。


「やめてってば…っ」

押し返そうにも力ではかなわず

彼女はハルトの頬をひっぱたいた。



「……っ」

「そうやって無理やりするの良くないわ…!!」


頬を叩かれ動きを止めたハルトに若干の申し訳なさを感じながらも、ここだけは流されるわけにいくまいと決心する。

たとえハルトに睨まれようと、怯んでなどいられなかった。


「わたしは玩具でもない!」


「……学習能力ないやつだな」


「……!」


しかし…ハルトの動きが止まったのはその一瞬だけだった。



「お前がそうやって生意気するから、無理やりの方が興奮するんだ…。──…何度俺に襲われてんだ?いい加減に気付けよ」


「や‥‥!!」


彼を叩いた手はあっけなく絡めとられ、反対の手首とひとくくりに掴まれる。

そして頭上で固定されてしまった。



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