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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第21章 兄弟喧嘩

「離して…!!」
手の動きを完全に封じられた。
ハルトは空いた方の手でボタン外しを続行する。
シャツの下に着たキャミソールの、レースの部分が露にされた。
“ このままじゃ…っ ”
手を使えない今、残るは足だけ。
脚をばたつかせ、そして偶然…ハルトの足を踏みつけた。
「ッ──‥!!」
「…ハァっ」
彼は顔をしかめる。
ミレイは隙を狙って椅子から腰をあげて、掴まれた手首を振りほどこうとした。
「…何、逃げようとしてんだ?」
「そりゃあ…!逃げる、わよ」
「この脚 切っちまうぞ」
「なっ…」
なんとか立ち上がるも離してはくれない。
ハルトの腕が逃げないように腰を捕らえる。
彼女の両手首を掴んだまま、はだけた胸元に乱暴に吸い付きながら囁いた。
彼のベルトにはカバーに収まった小さなナイフが、短銃の代わりに提げてある。
「…それとも……クク、悪い脚は、縛った方が悦ぶのかよ?」
ナイフを彼女の腰に押し付けながら、声を低くして脅しにかかる。

