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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第21章 兄弟喧嘩

「ちょうど椅子もあることだし、身動きとれないように縛り付けるのもアリかもな…」
「……!!」
今までハルトにされてきた強引な仕打ちが、ミレイの頭によぎる。
「──…それが嫌なら大人しくしとけ」
「…ぁ、…っ」
増幅する危機感──
そしてそれにも関わらず、彼の手と舌に反応してしまう身体。
腰を捕らえていた手が服の下に滑り込み、肌を摩擦しながら背中に上ってくる。
不意に胸の締め付けがなくなった。
ハルトが下着のホックを取ったのだ。
「…ハルト……くん…!」
胸元に舌を這わすハルトに自身の感覚を翻弄されながら、ミレイは首をひねって横を見る。
「…ハァ、…ハァ、カルロさん…っ」
カルロはまだ縁側にとどまっていた。
沈黙とともに立ち尽くす彼に、ミレイはすがるような目を送る。
“ 助けて ”
声に出したらますますハルトを挑発しそうで、胸の中で叫ぶしかない。
「ぅ─…ふ、…ぁ、カルロさん…!! お願い」
カルロなら止めてくれると思った。
以前に彼は、スミヤの手からミレイを助けてくれたからだ。

