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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第4章 男女差別!
───…
LGAには学園の敷地内でありながら、指導官の自邸が並ぶエリアがある。
渡された位置データを確認しながらミレイは東城家の門までたどり着いた。
そこは寮からそれほど遠い場所でもない。
“ これって男女差別だよね? ”
入学前から覚悟はしていたものの、いきなりとは。
まさか寮に入れてくれないとは。
風紀のため…だなんて、自制がきかない子供の集まりでもあるまいし。
ミレイは納得できないまま門をくぐって、恐ろしく広い東城家の敷地に入った。
ドアの横にチャイムがない。
ピピピピ…と
頭上で電子音が微かに鳴っているのが気になるが、それは無視して彼女は鍵のかかっていないドアを開けて玄関へ──。
「お待ちしていましたよ」
「あ、ごめんなさい勝手に入って…」
玄関でミレイを迎えたのは、スーツを着た強面の大男だった。