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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第4章 男女差別!
使用人?…違う。
恐らく、この家の専属ガードマンのひとりだ。
「東城ヒデアキ様から伺っています。枢木ミレイ様で間違いないですか?」
「ええ、あの…わたしは本当にここに住むんでしょうか…?」
「そのように取り計らっております」
強面の男は見た目こそ迫力があるが、話し方は丁寧だった。
“ 何かの手違いではないのね ”
少しくらい希望を持ってきたのだが、寮に入れてもらえない話は本当らしい。
「それなら理事長に挨拶をした方がいいですよね」
「ヒデアキ様は式典が終わり次第、次の仕事のために外国に向かいました。よって暫くはこの家に戻ってこられません」
「家に、いないんですか…!!」
ミレイは知らない土地にポイ捨てされた空き缶の気分だった。
まぁ、拾う相手も用意してくれたことはまだ良心的だが。