この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第22章 歪んだ愛

───
ひとりになった部屋で、ミレイはカルロの事を考えた。
殺すことが、彼の愛──?
“ どうしてそんなふうに… ”
《 兄さんはそれを自覚しているから、誰も自分に近付けようとしない 》
どうしてそんな生き方を──。
いつも冷めたあの目に、そんな秘密があっただなんて。
ミレイの知っているカルロという男の輪郭が、少しずつではあるが鮮明になってくる。
“ だったら、あの時の言葉も? ”
《 ──…俺に関わるな。殺すよ 》
あの時わたしに言った言葉も、脅しなんかじゃなくて…
これ以上関わってくれるなという、彼の懇願だったのだろうか。

