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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第4章 男女差別!
そして彼女は長い廊下を進んだ先にある部屋に案内された。
…目の前には扉がある。
「あれ、普通…」
ガチャリと開けられたそこに広がる部屋は、よく見るいわゆる洋室だった。
障子に畳、そこにソファという雰囲気がとても素敵だったので、連れてこられた自室がそうでないことに少しだけがっかりする。
「何か仰りましたか」
「…いえっ、ただ…この部屋だけ雰囲気が違うなぁと思いまして」
「ここから先は来客用の部屋ですから。使いやすいように洋室となっています」
冷静に考えれば、普通…なんて言うのは失礼な広くて綺麗な部屋だ。
彼女は思い改めて、ありがたく使うことにする。
「ベッドや机、クローゼットは完備しております。あちらの扉は洗面所です」
「わかりました」
「それと鍵ですか…、こちらに」
部屋の鍵を渡されるのかと思ったら、男はドアを一旦閉めてドアノブの方を示した。