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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第4章 男女差別!
そこにあるのは鍵穴ではなかった。
「こちらに枢木様の指紋データを登録します。手を置いてもらえますか?」
“ さすが東城家…、厳重ね ”
言われた所に手をかざすと手相のスキャンが始まった。
完了の合図が鳴り、情報が取り込まれる。
これで彼女が手をかざさないと部屋には入れない。
「立ち入り禁止の部屋には全て鍵がかかっていますから、基本的にこの家の中を自由に使っていただいて構いません」
「ありがとうございます。あとひとつ、お風呂はどこを使えばいいですか?」
「先ほど左に曲がった所を、真っ直ぐ進んだ所です。女性はあなたひとりなので、使用時は内鍵をお忘れなく」
「わかりました」
一度にいろいろ教えられても覚えられないので、必要最小限のことだけ聞いて、ミレイは男と別れた。