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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第23章 元凶
自分はこれ以上、彼女に関わるべきでない。
その考えが、カルロを冷たい廊下の床に縛り付けたままにした。
「……っ」
行って…なんになる
何ができる
俺も──あの男と同類なのに。
「──…スミヤ」
「…なんだい」
「部屋は何処だ。場所を…教えろ」
背中を丸め、重い身体をもて余すようにカルロは立ち上がった。
彼が首を捻るとゴキリと筋が音を立てる。
自分が何故こうして腰を上げたのか
カルロ自身もよくわかっていなかった──。