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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第4章 男女差別!
───
ポカーン
「…これ…、お、風呂…?」
ミレイは圧倒されていた。
バスタブがあると思ってやって来たのに。
ガラッと扉を横に引くと、すのこ張りの脱衣所と、その先に──
「これって露天風呂じゃない…!」
湯煙の上がる風呂場が用意されていた。
周囲は高い竹柵で囲まれているが、見上げれば空が突き抜けている。
露天風呂という場所に行った経験のないミレイは、まだ湯に浸かっていないというのに頬を赤くして喜んだ。
「東城家…、すごい…!」
そんなことは今に知った訳ではない。
だが彼女にとってはそれほど感動的な光景だった。
《 使用時は内鍵をお忘れなく── 》
「いいのかな…ひとりじめして…」
この広さをひとりで使うのは申し訳なさが出てくる。
とはいえ、途中で他の人が入ってくるのも困る。女は自分しかいないと言っていたのだから、男と混浴は避けたいものだ。
風呂場が込み合う時間帯でもない。
ミレイは扉の鍵を閉めた。