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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫

「‥‥ハァッ」
全身から力を奪われていたミレイは
ひとつ大きく息を吸った後、下半身から崩れそうになった。
カルロが腰をすくうように手を添えて、倒れた彼女を支える。
「…っ…おい」
背を仰け反らせてぐったりとしたミレイを、彼は横の机に仰向けで寝かせた。
ミレイに覆い被さり、咳き込む彼女を見下ろす。
「‥‥ケホ‥ッ‥、ハァハァ‥‥ハァ」
彼女の咳は弱々しく…上手く呼吸ができていない。
「……」
「‥ハァ‥、ケホ、‥ハァ‥」
うっすらと瞼を上げたかと思えば、それは次の涙を押し出しながらまた…閉じてしまう。
そんな彼女の息が落ち着くまで、カルロは黙って待っていた。
視線を少し下げると、彼女の首に自分の指の痕がありありと残っていた。

