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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫

かつてハルトがそこに付けたキスマークは、この数日のうちに消えていた。
上書きするようにくっきりと浮かぶ紅い線に、カルロは人指し指で軽く触れる──。
「…っ」
そして慌てて引っ込めた。
また絞めそうになる…それを直感したから。
「……チッ…」
「‥アっ…!?……ハァ、ハァ‥カルロ…サン」
代わりにカルロは、彼女の髪を横によけて首筋に顔をうずめた。
「…動くな」
「…ン…//」
絞めた痕を舌先でなぞる。
痛みを和らげようとするかのように、丹念に…。
そして彼女のブラウスの衿を左右に開き、胸の上に唇を寄せて強く吸い付いた。
呼吸もままならぬミレイを
チクリと甘い痛みが襲う──。
その後、カルロは顔を上げ
彼女の顔の横に手を突いて、彼女の様子を伺った。

