この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第26章 迎え─ミレイの選択

応接室にはドアも障子もない。
玄関から見えるその部屋にミレイが入ろうとすると、入り口に立つ三人の男がいた。
ラフな服装をしているが彼等もまたガードマンだ。
それは、こちらを見たときの雰囲気でわかる。
“ 来客の方を護衛している人たちね ”
「お待たせしてごめんなさい。枢木ミレイです」
「……」
応接室に通してもらうよう彼等に名乗ったのだが、向こうもすぐには通してくれない。
無言でミレイを観察する。
その手に…ベルトに、武器がないことを確認するためだ。
「…あの」
「……どうぞ」
確認が終わり、彼等は素早く道を開けた。
ミレイが中へ入ると、ひとり掛けのソファーに腰掛けた、スーツ姿の男がいた。

