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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第5章 ハダカの再会
眉をひそめるハルト。
「…まだ言ってんのか」
「本当…よ!わたしは今日からこの家に住む。あなたのお父さんが決めたことなの!」
「親父が…!?」
彼の手が止まった。
ミレイは水面ぎりぎりに顔を出して、誤解を解こうと必死だった。
「理事長から連絡がきて…っ…、わたしを寮には入れられないから、東城家に住むようにと」
「……」
「案内だって受けたわ…。お風呂はここを使うように言われたから、来ただけ…!!」
誤解を解いたところで、自分がハルトに歯向かったという事実は変わらない。
それでも……!!
「わかったでしょ?…あなたに抱かれたいだなんてこれっぽっちも…──」
「……、へぇ?」
ミレイは言葉に詰まる。
この時ハルトが浮かべたのは
今まで見た中で最も危険な笑みだった──。