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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第30章 欠けた愛を 抱きしめて

「嫌いじゃないなら、良かったです」

「ああ…」

露なデコルテと、そこに付けた紅い印に指で触れて

カルロは自身の目頭が熱くなるのを感じる。


見せつけられているようだった。

彼女のドレスの色に

──彼女の清らかさと純真さを。自分とは違う生き方をしている人間であると。

歪んだ自分とは違う世界の住人であると…。



だから、こちら側に引き込みたくなる。



「引きちぎって…乱暴に、脱がせたくなる」


清らかなベールを剥ぎ取って…


「いい、ドレスだ」


俺の色に染め直してやりたくなる。



「──…もっと、はしたない女に なりなよ」


「…!?」


「俺を求めて自ら腰を振るような女に」


「…そ…// れは…っ、…──」


「……」


「………、難しい…で ス……」


「そうか」



カルロが反対の手を席の間に下ろして、そこにあるレバーを動かす。

すると助手席がゆっくりと倒れて、彼はそこにミレイを寝かせた。



「あんたは無理しなくても、俺が勝手に…あんたを変えるから」


彼女の身体を動かして俯せにさせる。

その上に横から被さった。



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