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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第30章 欠けた愛を 抱きしめて

俯せになったミレイの背中は無防備に彼の前に晒されていた。

腰まで見えてしまいそうなデザインのドレスでは、彼の指を遮ることができない。

カルロは髪の生え際から…背中の線を真っ直ぐとなぞった。


ツーーー…


「っ…あ、…!!」


触れるか触れないかの絶妙すぎるなぞり方に、ミレイは肩を寄せて震えてしまう。

カルロはしばらく、掌でゆっくりと背中の肌を撫でながら焦らしていた。

すぐに彼女は肌を栗立たせ

額を座席のカバーに押し付けて身をよじる。


「…ハァ…ハァ……っ、カルロ、さん」

「…ああ…悪かったな」


撫でるだけで何もしない。

そんな彼のせいで、無意識のうちにミレイの声には非難めいた色が加わっていた。

そこでカルロはようやく、彼女の背中に顔を寄せる。


「…ここにも……っ…だ」

「…あ、ああっ……!!」


首筋に付けた痕と同じものを、白い背中にも植え付けにかかった。



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