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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第30章 欠けた愛を 抱きしめて

“ 俺はあんたを、殺しにきたんだ ”
カルロが腰を前後に動かして彼女の淫壁をえぐる。
“ 殺して、俺だけのものにするために… ”
彼が東城家を去ったミレイを迎えに来た、本当の理由──。
そこには彼なりのけじめがあった。
カルロはどうしても彼女を諦めきれなかった。
本能のままに行動できるハルトに嫉妬さえした。
だから…悩むのをやめて、自身の愛でミレイを貫いてやろうと
それを決めたからカルロは彼女を拐いに来たのだ。
自分の手から逃げられるのが
…これほど、虚しいのなら。
いっそ殺してしまおう。そうすれば今までのラクな世界に戻るはずだから──。
何も考えない、何も感じない。
ミレイが東城家に来る以前の自分に、戻ることができる。
そう考えたはての、けじめだった。
「…ハァハァ…っ‥、カルロ さん……!!‥─ッぁ、‥気持ち…‥いい、……ッ」
「…っ…そうか…」
それなのに…

