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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第5章 ハダカの再会
「…ハァっ、ハー‥!! ‥く、ぅ」
「…っ…ん、…どうだよ…」
「こんなの…ッ、ハァ、ぁっ‥なんとも‥ない‥!!」
ミレイはこの状況から抜け出そうとして、手を振りほどこうと力を込めた。
…なのに全く動かない。
ある程度の筋力はある筈だ。しかしこの男の前では意味をなす大きさの力ではなかった。
両手首はしっかりと背後の岩に縫い止められ、胸を差し出す格好を変えられない。
「んっ、…ハァ、ハァ…!!」
「何、暴れてんだ?…チッ、湯が散って面倒くさ…」
眉根を寄せて息を荒げる。
それでも尚、抵抗を止めない彼女にとうとうハルトは痺れを切らした。
「そろそろ俺も…のぼせそうだし」
「…アっ…!?」
「こっち来い」
ハルトは彼女を岩から引き剥がし、出口の方向へ湯の中を引っ張っていった。
バシャ──!
「……ッんと、暴れんな!また沈められたいのか」
「……っ」
ミレイが抗うと、脅し文句を投げ付けられる。
しかしハルトの場合それは脅しではない。本気だ。