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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

「これが僕なりのけじめでもあるかな」
「そうなんですね…。なら、応援します!」
「ありがとう。─…と言ってもハルトが卒業してから、からかう相手がいなくて困っているんだ」
「……はは」
からかう相手…
そうだったんだ…っ
初耳な情報に、ミレイは思わず渇いた笑いが溢れてしまう。
あのハルトをもってしても、兄とは敵わない存在なのか
兄弟のいないミレイにとって興味深い。
「まぁ…代わりの玩具はいるから、とくに不自由はないけれど」
「…は…?…え、おもちゃ?」
「ナツくんだよ、覚えてない?彼は本当に面白くてね……フフ。僕の一挙一動に、いつも満点のリアクションで返してくれるから飽きなくてさ」
「…久保山…くん…!?」
──訂正を加えよう。
" この " 兄であるからこそ
あのハルトでも敵わないのだと。

