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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

LGAに残してきたナツが、とてもとても心配だ。
「じゃあミレイ、君もしっかり頑張るんだよ」
「…あのっ…い、今のはいったいどういう…!? 久保山くんは無事ですか!?」
「クスッ…何のことかな。じゃあね」
「待っ…!!」
───プツ
スミヤの声はそこで途切れて、ミレイは無音の中に置いていかれた。
“ きれちゃった… ”
「…何だ。…誰と、話してたわけ?」
「…っ…スミヤさんですよ。代わったほうがよかったですか?」
カウンターキッチンから眺められるリビングでは、ソファの上でカルロが横になっている。
紅茶を淹れたまま立ちっぱなしのミレイに、しびれを切らした彼が声をかけた。
「…べつに、いい」
それより早くこちらへ来いと、手を招くでなく、かもし出す空気で伝えてきた。

