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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

ゴミ箱を両手で抱えて、こちらを向いて座っているカルロ。
“ ……可愛い! ”
そんなふうに思うのは珍しかった。
格好いいと見とれることはあったとしても、彼に可愛さを感じることはあまりない。
「横も少し切るから、左…向いてもらえます?」
「…ん」
素直に向いてくれた彼が、ますます可愛く映る。
本当は今まで見落としていただけで、彼はけっこう愛らしい生き物なのでは…?
「…今度は、反対側を…」
顔周りの長さを調整しながら、ミレイは過去のカルロを思い返し、ひとりでニヤけていた。
「……♪」
「──…」
そんな、百面相 真っ只中のミレイは
彼が片目を開けてこちらの様子を見ていることにまったく気付いていない…。

