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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

チョキ、チョキ、チョキ♪
ハサミの音も軽快だ。
「──…っよし、これでいいかな」
「終わりか?」
「スッキリしたでしょう?カルロさん。待っててくださいね、今、鏡を……」
「いらない」
「…っ…きゃッッ…!!」
出来栄えには、なかなか自信があった。
カルロも見れるように手鏡を持ってこようとしたミレイだが
ゴミ箱を横に置いたカルロは、立ち上がろうとした彼女の腕を掴んで引き戻す──。
ドサッ……!
「……っ」
そしてソファに彼女を押し倒した。
「危ない…!わっ…わたしハサミ──!! 持ってるんですから…っ」
「じゃあ、さっさと捨てなよ」
「…あ」
ミレイの手から奪ったハサミを床に投げて
覆い被さり、顔を近付ける。
「…俺とキス、したいんだろう?」
「そんなの…っ…ひとことも…──ン…//」
「……顔で……、ばればれ」
間髪いれずに唇をふさぎ、驚いて暴れる手首を押さえ付けた。

