この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

「…もういい…、……寝なよ」
もう黙れとでも言うように
カルロは彼女の顔を自身の胸に押し付けた。
スー……、スー……
そして数秒後──
聞こえてくる寝息は、ゆったりとしたリズムを刻んだ。
“ 寝付きのよさは…さすがだなぁ ”
彼のように一瞬で眠る極意を体得していないミレイは、上下する胸に頬を預けて、うつらうつらと目を閉じる。
“ 専属契約………そうです ね ”
4年も前に、わたしを助けてくれたあなたは
あの日の、名も知らぬ青年は……
すでにわたしの…わたしだけのガードマンでした。
面倒臭いと愚痴をこぼしながら、何度もわたしを助けてくれたあなたは、その優しさを
わたしにだけ向けてくれたのだと、自惚れてもいいですか?

