この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第7章 障子の向こうから
おかげで扉はびくともしない。
原始的な方法だが、これなら外から開けられない。
“ でも誰が……? ”
ありがたさに泣きそうになるが、いったい誰が用意した物かはわからなかった。
“ もしかしたらスミヤさんかな ”
朝、ハルトの代わりに謝ってくれた彼の姿を思い返した。
本当に…兄弟だなんて思えない、優しい人だ。
何はともあれ、いつハルトが入ってくるかという不安が取り除かれた彼女は、今度こそゆっくりと露天風呂で疲れを取ることができたのだった──。