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星の島で恋をした【完結】
第8章 《八》
 男の懇願にセルマは流されそうになったが、ちりっと肩に痛みが走ったことで思い出した。

 セルマは今、呪いを受けている身だ。男に身体を許したらどうなるのか分からない。

 もしもそのせいでまた男を傷つけたら?

 そう思うと怖くて仕方がなかった。

「震えてる」
「わ……たしに、触れる、な。汚れる」
「汚れるのは、俺? それとも、セルマ? セルマを汚すようなことはしないから、安心しろ」

 男の手が、はだけたシャツの前へと這ってきて、セルマのささやかな胸をこねていく。それだけでもセルマの身体を熱くさせていくのに、さらに首の付け根を強く吸われ、セルマは感じたことのない気持ち良さに我を忘れそうになった。
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